1. 昆布いろいろ

  2. 製品づくり

  3. 105cmの秘密

  4. 料理の豊かさ

  1. 棹前昆布

  2. 長葉昆布

  3. 厚葉昆布

  4. 猫足昆布

  5. 羅臼昆布

  6. この他の種類もお取扱ございます

昆布が出荷されるまで

昆布の製品づくりは、たいへんに手間がかかる仕事です。

漁師の皆さん・生産者の皆さんが心を尽くしてされる作業には、頭が下がります。

 

まず昆布漁。漁師の皆さんは漁船から長い棹を手で海底まで差し込み、昆布をねじり取って引き上げます。

力と技と、根気がいる仕事です。

これを干し場へ運び、砂利の上に一本一本広げて天日で干して、取り込みます。

乾燥機を使って低温を保ちながら10時間以上かけて乾燥させた後は、選葉の作業です。

昆布の等級・質は色んな要素で決まります。

幅、長さ、重量、色つや。枯れや赤葉がないか、穴あきがないか、白粉の量はどうか。

それらを熟練の職人が人の目で一本一本見極め選別します。

きれいに広がるようにのしたら、荒れている部分をハサミで刈り落とし、苔を拭き取るなど細やかに整えていきます。

天日で乾燥させて旨味を凝縮させ、畳む時には割れないように反対に水分を戻したり。

生産者の皆さんは手作業で見事に昆布の状態をコントロールしています。

そうして束ごとに掛けられるダンボールパット。

これも製品ごと・漁協ごとに様々なデザインがあり、美しい装丁が味わい深いものです。

 

手仕事とはいえ、今は乾燥機や圧縮機、カッターも便利なものができました。

ひと昔前は、すべて手作業で出荷作業を行なっていたもの。

夏にたくさん採って干して置いたものを、冬にゆっくり製品にして出荷する。昆布はそんな一年がかりの仕事でした。

昆布いまむかし。根室で長い年月、見られてきた光景です。